「宗祖法然上人800年大遠忌」とは

法然上人御影(総本山知恩院蔵)
「『ナムアミダブツ』ととなえれば、必ず来世は極楽に生まれることができますよ」と説き、それまでの日本の仏教を大転換したのが、「日本仏教の革命児」といわれ、浄土宗を開いた法然上人。上人は、平安時代末期の1133年4月7日に生まれ、1212年1月25日に80歳で往生されました。
その時代は、ご存じのように源氏と平家の覇権争いや天災飢饉などで、人々は生きた心地もなく、夢も希望もない日々を過ごしていました。ここで大切なのが、この時代の人々の大きな不安は、“死んだら地獄に堕ちるのだろうか”ということです。「生きていても地獄、死んでも地獄」ではやってられませんよね。この不安をとりはらったのが法然上人だったのです。すごいでしょ。
平成23年に迎える「宗祖法然上人800年大遠忌」とは、法然上人が亡くなって800年ということ。「遠忌」とは、はるかな時が経った忌日という意味です。また、「遠忌」という言葉と同じ意味で「御忌」という言葉もありますが、これは、1524年、後柏原天皇から、法然上人のご命日に「御忌」を勤めるように言われたことによります。
混迷を深めていく一方の現代社会、まるで法然上人がおられた時代とよく似ています。浄土宗では、この「宗祖法然上人800年大遠忌」を機に、法然上人の教えを現代的にとらえ、みなさんに再認識していただこう、といろいろな記念事業を企画しました。その根底となる教えは、「万人平等救済・共生・非暴力」です。この教えが実現できれば、世界は平和になって、人々も安心して暮せると思うのですが……。だからと言って諦めてはいけません。この教えを忘れずに、いつも意識していれば、いつかきっと実現する日がくるでしょう。
→ 法然上人の物語を知りたい方はこちら(影絵ばなし「法然さま」)



